ものはためし

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火星が舞台の小説 5選

      2016/01/12

マット・デイモンが主演の映画「オデッセイ」が、2月5日に公開されます。この映画は火星が舞台となっています。火星は近くて遠い地球型の惑星で、昔から多くのSF小説や映画で題材となってきました。
そこで火星を舞台にしたSF小説をいくつかピックアップしてみました。小説を読みながら、映画公開まで火星への憧憬を高めたいと思います。

「オデッセイ」の原作

まずは今回公開される映画「オデッセイ」の原作です。この小説はもともと作者がウェブで公開していて、後にキンドルでセルフパブリッシングしていたもの(作者は価格を無償としたかったのだが、キンドルの規約上できないので最低価格の99セントで発売)。それが人気を博して出版社の目に止まり、紙媒体で出版されました。自分で作品を世に広めることができる現代ならではのサクセス・ストーリーですね。
海外では賞レースと無縁のようですが、日本では星雲賞を受賞しています。星雲賞はSFファンによって選出されるものですので、この小説がいかに面白いかがそれだけでも分かるというものです。

人々を火星に誘う幻想曲

火星が舞台の小説といえば、この小説を抜きに語れません。SF小説に分類されてはいますが、サイエンス・フィクションというよりはサイエンス・ファンタジーといえる幻想小説です。

火星が舞台の映画原作といえば

火星が舞台の映画といえば、「トータル・リコール」が頭に浮かぶ人も多いでしょう。その原作小説はたった1篇の短編小説なのですが、長編映画にも負けない力強さを持っています。

ハードSFが好みなら

ハードSFの旗手グレッグ・ベアによる火星もの。上巻は政治的な話が多く、ゆっくりとした展開です。しかし下巻になるとだんだんスピードを早めて、ラストまで一気に読ませます。ガッツリとしたSFを読みたいなら。

SF好き全員がオススメ

いまさら私があれこれ書くこともないほど、この小説は多くのSFファンから支持されています。SFオールタイム・ベストで常に1位を争っているのは伊達ではない。読み始めたら一気に最後まで読み通してしまうでしょう。

とまあ、現在入手しやすいものから選んでみました。キンドル化されていなくて中古でも良いなら「火星夜想曲」や「レッド・マーズ」といったタイトルもおすすめです。

SF小説は発行部数が少なく、メジャータイトル以外はすぐに絶版となってしまうのが残念ですね。新しく刊行されるものはキンドル化されていたりしますが、過去の作品だとこれもメジャータイトル以外はなかなか進んでいない模様。SF好きにはまだまだ古本屋さんが欠かせません。

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