忍者も就職活動する時代。愛知県が忍者の契約社員を募集しているぞ!
世の中では来年卒業する大学生たちの就職活動が始まっているようですね。わたしが勤めている会社は関係ないんですけど、まわりはオフィス街なのでリクルートスーツ姿の初々しい方々をよく見かけます。女子大生のトレンチコートって可愛らしいですね。
そんななか、なんと
忍者の求人情報
を見つけてしまいましたよ。しかも
「月給18万」で「社会保障完備」
ですって。戦国時代とくらべたら忍者の待遇もよくなったものですね。
その求人情報が掲載されているサイトはこちら。
「忍ばない スターな忍者 探します」新規メンバー募集 | 徳川家康と服部半蔵忍者隊
お、大村知事……。
大村知事が出ていることから分かるように、これは愛知県が行っている事業のひとつ。「徳川家康と服部半蔵忍者隊」という名前で活動するグループの新しいメンバーを募集するというもの。仕事内容はいわゆる観光大使で、観光PRだったりメディア対応だったりパフォーマンスを行ったりするそうです。
「徳川家康と服部半蔵忍者隊」って?
近年のインバウンド増加や、日本文化の流行を踏まえ愛知県の魅力を国内外に向けて発信するために2015年に結成。
全国的に活躍するプロの脚本家や殺陣師の演出によるステージや、観光客に対するおもてなし、各地で開催される観光PRイベント出演やメディア出演を軸に活動する。
だそうです。愛知県といえば「名古屋おもてなし武将隊」が有名ですね。全国ネットのテレビでも取り上げられたり、彼ら目当てに来るお客さんもいたりします。彼らが成功してからは、歴史上の人物に扮した同じような集団が全国各地にわいてでました。この「徳川家康と服部半蔵忍者隊」もそのなかのひとつ。
「名古屋おもてなし武将隊」は名古屋市の事業ですが、「徳川家康と服部半蔵忍者隊」は愛知県。一応はわたしも東海エリアのはじっこに住んでいますので、なにかしらテレビに出てたりしたのかもしれませんが、これまでまったく知りませんでした。
しっかし、服部半蔵だったら三重県伊賀市のはずなんだけどなあ。なんで愛知県なんだろう。と思って「忍者隊」のサイトをみると
「伊賀越え」の際、
家康を救った伝説の伊賀忍者。「本能寺の変」の際、堺にいた徳川家康一行は、明智軍から逃れるため、危険な伊賀越えを決行。この時、家臣の服部半蔵は、伊賀・甲賀の忍者300名に協力を要請し、忍者の護衛のもと家康は無事岡崎城に帰還した。これを「神君 伊賀越え」と言う。この一件で、家康は半蔵を忍者隊の頭領に任命し、伊賀者200名を尾張国鳴海で取り立てたので、「鳴海伊賀衆」と呼ばれた。この「鳴海伊賀衆」こそ、服部半蔵忍者隊の母体である。
なるほど、いちおうは愛知県と縁があるわけね。
しっかし無理矢理な気がするなあ。「名古屋おもてなし武将隊」やその他の同じような団体と被らない人物をなんとか見つけてきたって感じ。外国人に人気がある忍者ってところもあざとい。
だけどこの人を呼べるものならなんでもありなところは、近ごろのユニバーサル・スタジオ・ジャパンに通じるところがあって、わたしは好きですけどね。がんばってるなあと思う。
募集内容はまとも
その「忍者隊」の募集内容ですけど、契約社員という扱い。月給は18万円で社会保障完備。交通費も支給。愛知県が運営するだけあって、ごくごくまともな内容ですね。
というより、この種の募集内容としては破格の好条件なんじゃないでしょうか。こうしたパフォーマンス職って歩合給という名のボランティアだったり、社会保障なんて絵空事でしかなかったりする、と風のうわさでききました。
「忍者隊」の募集内容からは、そんなブラックな匂いがしない。まったくもって普通の契約社員といった内容です。まあ、忍者の契約社員ってなんなのよ、とは思いますけどね。
徳川家康役と服部半蔵役はすでに演じている人がいるので、新しいメンバーは下っ端の下忍扱いでしょう。しかしそれでもいろんなメディアに出たり、海外でPR活動する機会もあるそうなので、こうした職業で活躍したいと思う人にとってはいいきっかけになるんじゃないでしょうか。
募集は3月22日(ニンニン)までなので、興味がある方は急いで!