森博嗣氏にならってバイトとして何かを始めてみよう
いま森博嗣氏の『小説家という職業』という本を読んでいます。おなじく森氏の『作家の収支』が面白かったので、それに引き続き。それらの書評はまた改めて書くつもり。ここではそれらふたつの本を読んで感じたことを。
というのも、小説を書くということについて森博嗣氏が書いている文章を読むと、それがいかにも簡単そうに感じてくるんです。実際に森氏にとってはさほど難しくないことなんでしょうね。小説を書こうと思いついて3日後には書き始め、1週間後には完成していたとか。
だけど、そう感じたからといってわたしがすぐに小説を書けるかというと、やっぱり現実は甘くない。あたりまえのことだけど、森氏のスペックがあってはじめて簡単そうに書ける。そもそもスペックうんぬん言うやつは絶対にできない、とか言わないでね。あくまで簡単ではない、というだけで、やらない・できないとは言ってないから。
バイトとして小説を書き始めた姿勢をみならう
森博嗣氏ははじめバイトとして小説を書き始めたそうで。本業である大学助教授が忙しいかたわら、夜にひとりででき、かつお金をかせげる商売という観点で小説に目をつけたとのこと。そうした姿勢や観点は見習おうと思います。
本業が別に嫌なわけじゃない。好きでなった仕事ですからね。とはいえ空いた時間に稼げるならそれに越したことはありませんし、リスクヘッジにもなります。試してみてダメだったら、また別のことにチャレンジすればいいだけですしね。
そんな中途半端な取り組みじゃ成功しない、と言う人もいます。だけどもともとわたしは何かひとつのことに人生かけるような種類の人間じゃないんですね。生来の飽き性。だから本業のかたわらであれこれ試してみるというのは、わたしの性格に合っています。
わたしが到底およばない森博嗣氏のスペック
ちなみに、Wikipedia などから察せられる森氏のスペックを並べておきます。自分がいかに及ばないかということがわかり、簡単にベストセラー小説を書けるなどと軽々しくも思わないでいられる戒めになります。
森博嗣氏は大量の文章を日常的に読み書きする環境にあった
森氏は大学助教授という職業柄、レポートや論文などを常日頃から大量に読み書きする必要がありました。だからこそ1時間に6000字を打つことができるスピードがあったのでしょう。また、自分の頭の中にある物事を、他人に分かりやすく伝えるということも常に必要とされていたはずです。
森博嗣氏は創作活動がはじめてではない
森氏は過去に漫画の同人活動をしていたようです。みずから機関誌を創刊したり、かなり積極的に活動していたそう。小説ではないものの、そうしたクリエイティブな活動が下地となっていたであろうことは想像できます。
森博嗣氏はそもそも頭がいい
まあ名古屋大学助教授という時点で並の頭ではないんですけどね。森氏は東海中学校・高等学校から名古屋大学に進学なさっています。この東海中学校・高等学校というのは中部地区でトップの進学校。「いつやるか?いまでしょ!」で有名な林修先生もこの東海中学校・高等学校の出身です。