今年は動画もフィルム回帰か?
2016/01/08
デジタルカメラがフィルムカメラを駆逐してもう長い年月が経ちますが、ここ最近では逆にデジタルカメラからフィルムカメラに回帰するユーザーがちらほらと増えているそうです。やっぱりフィルム独特の色調はなかなかデジタルで実現できないものですし、フィルムをセットして撮影して現像する、というアナログかつスローな動作が、クリエイティブな作業を行う際の儀式として見直されているのではないかと思うのです。
かくいう私も、家族のスナップ写真をCONTAX T3で撮影しています。デジカメでは出せない、あたたかみのある写真が撮れるんですよね。
そんなフィルム回帰現象が、今年は動画にも起きるかもしれません。
動画でフィルムといえば、一般的には8ミリフィルムですね。劇場用映画が35ミリフィルムなのに対し、フィルムの幅がその4分の1の8ミリとなっているものです。子供の頃、お家にあった方も多いのではないでしょうか。
私がこういったものに興味を持ち始めたころにはすでにビデオカメラの時代になっていて、一般家庭では8ミリカメラを見かけることが無くなったのですが、自主制作の映画や特撮ではなおも使用されていました。
とは言え、さすがにデジタルの進歩には勝てず、現在では8ミリカメラは絶滅危惧種となっています。
しかし、8ミリカメラで撮影した動画の映像がよくテレビ番組で流れるたび、こんな味のある動画を自分でも撮ってみたいなあ、と思っていました。大人になって余裕ができ、フィルムも好きなので、できることなら今からでも8ミリカメラに挑戦したい。同じように感じている方はきっと多いはず。
そこで、これから8ミリカメラをはじめるための情報を調べてみました。
レトロ エンタープライズに全部おまかせ
結論から書くと、レトロ エンタープライズのサイトにアクセスしたらすべて解決します。
カメラも売っているしフィルムも売っている、現像もDVDへの変換も頼める。それらがすべてセットになった「新おまかせパック」も販売されています。おまかせパックを買ったらあとは撮影するだけ。これなら簡単に始められそうです。
税込58,320円という価格を高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、私は安いと思います。
また、8ミリカメラの明るい未来を感じさせるニュースが飛び込んできました
コダックがスーパー8カメラの新製品を計画している
なんとコダックが新しいスーパー8カメラを開発しているというのです。8ミリフィルム風のデジタルビデオなんじゃないの?と思っていたら、本当にフィルムだけ。しかも、ディスプレイでプレビューしながら撮影したり、外部出力したりできるそうです。
そこまでするならフィルムと同時にデジタルでも録画すればいいんじゃ……とも思いますが、コダックはカメラの発売と同時にフィルムの現像やデジタル変換といったサービスの展開も予定しているようで、そうした生態系全体での収益を目論んでいるのでしょう。
発売は今年の秋に予定されていますが、日本ではおそらく販売されないでしょうね。
アメリカはさすが映画の本場だけあって、8ミリや16ミリといったフィルムカメラにもいまだに大きな需要があり、それをサポートする業者も多いようです。コダックもいまだにフィルムを作り続けていますしね。
今年は8ミリカメラで撮影した動画を Youtube で見かけることが多くなるかもしれません。